[初心者向け作り方紹介]裸足ランで痛み知らず。自作ワラーチのススメ[材料3,000円]

こんにちわふぉとらだです。

私も40代になって身体の回復が遅くなってるように感じます。
負担をかけずに走るにはどうしたら良いのだろうか?をよく考えるようになりました。

話題である厚底シューズを使ってみましたが、反発力が強すぎて自分には合わない。

人間本来の走り方ってなんだろう?
そんなことを考えていた時に思い出したのは、以前読んだBorn To Runでした。

本に出てくるメキシコの北西部に住む先住民族であるタラウマラ族が履いているのがワラーチと呼ばれるサンダル。
彼らはワラーチで100マイルを普通に走り、“走る民族”と呼ばれてます。

数年前にもワラーチを作ってみましたが、今回改めてワラーチを自作して走ってみることにしました。

この記事の対象読者
* 長距離を走ると身体が痛くなるのをなんとかしたい人
* 裸足ランに興味がある人
* ワラーチを作ってみたい人

人間は裸足で走ることを遺伝子レベルで知っている

レオナルド・ダ・ヴィンチが「足は人間工学上の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である」と表現しているとおり、足の構造は非常に緻密で高い機能性を持っています。

足は、大小様々な計28個の骨から構成されており、各々の骨は互いに関節を形成しそれぞれに可動性を有しています。
1つ1つが靭帯や筋肉、腱などの軟部組織で支持され、荷重による強い衝撃にも耐え得る力学的に安定、かつ、頑丈な作りをしています。

ヒトは生まれつき自らの身体のみでしっかりと走ることができる仕組みを持っています。
シューズはこの仕組みを制限してしまうことです。
せっかくの仕組みを使わないのはもったいない。。。裸足で走るのが一番理にかなっているということになりますね。

Born to Runを読むと、ヒトは遺伝子レベルで裸足で走るのを覚えているんだろうな、と気づくことが出来ます。

ワラーチ。高機能的ではないけど機能的

前述の通り、Born to Runに出てくるタラウマラ族が履いているのがワラーチです。
ワラーチはソールと紐のたった二つのシンプルな構成されてます。昨今のハイテクシューズを知っているとこれでフルマラソンとか走れるのか?と心配になります。
最新のシューズなる高性能てくろのジーは一切ないです。

ただこれが、実際にワラーチで履いてみると考えが180度変わります。

ハイテクシューズだと、着地の衝撃をミッドソールが吸収してくれるが、ワラーチでは衝撃がダイレクトに足に伝わります。
そのため、自然と足首、ヒザ、腰と全身を柔軟に使って衝撃を吸収する走り方を余儀なくされます。

最初はうまく衝撃を吸収できないのですが、走っていくうちに五本の足指が衝撃を吸収していくのに気づきます。足の指が開いて衝撃を吸収し、身体全体が機能的に動いている!という感覚を得ることができます。
無駄な力が一切なくなってしなやかに進んでいくそんなイメージです。

身体自身が機能的になってくるので、機能性シューズは不要になってきます。

市販のワラーチはお値段お高め

ワラーチで有名なものにルナサンダルがあります。
しかしこれがとってもお高い。

サンダルに13,000円。ソールと紐で構成されたサンダルなのに、と思ってしまいます。

自作ワラーチのメリット

ワラーチはシンプルな構成なので自分で作ることが可能です。
自作ワラーチのメリットは大きく3つあります。

お値段が抑えられる

大体約3000円で作成できます。ルナサンダルに比べると4分の1以下。
シューズは消耗品ですのでガシガシ履き潰して新しくしていけるのは良い点です。

コストパフォーマンスが良いです。

自分の足に合わせたオリジナルの一足

人間の足は少しずつ形が違っています。
足の全長以外にも甲の高さ、足幅など既製品で合わせるのはどうしても限界があります。

自作れば、自分の足にあったオリジナルの一足を作ることができます。

ワラーチの作り方

ここからは画像を入れながら作り方を紹介していきます。

材料

必要な材料は二つ。
その他にあった方が良いものがいくつかあります。

ワラーチの材料

  • ビブラムシート
  • 紐(パラコード)

作成するのに必要なもの

  • 穴あけポンチ パラコードと同じ径がよい
  • 油性ペン(黒と白)
  • カッター
  • コピー用紙(足型とりに)

あれば良いもの

  • ハンマー
  • カッティングシート

滑り止めのためにもう一枚ペレマットを張り合わせる方法を紹介しているページもありますが、作業工程が増える割には効果が薄く、個人的には不要だと思います。

ビブラムシートは厚さがいくつかありますが、薄い方がおすすめです。
私は7mmの8338を使っています。

作り方

まず足型をとります。
コピー用紙の上に立ってペンを使って足の形を写しとっていきます。

ポイントはきちんと立って足型を取ること。
椅子に座って写しとると、足の形が変わってしまいます。
ですのできちんと立っておこないましょう。

コピー用紙で足型に合わせてハサミで切り取り、さらにビブラムシートに写しとり、ビブラムシートを切り抜きます。
ビブラムシートは黒なので白いペンがあると良いです。
小さいハサミだとビブラムシートをうまく切ることができないので刃が長いハサミ、または、カッターで使うと切り抜きやすいです。

次にパラコードを通すための穴をポンチを使って空けていきます。

場所は以下の図を参照ください。

足型はジャストサイズに

余裕を持とうと大きめにカットすると、走る時に引っかかって走りにくいです。
足指周りはしっかりとジャストサイズで切り抜いてください。気持ちちいさめでもいいくらいです。
余裕を持って大きめに、という考えは捨てた方がいいです。

ここからは、紐を通していきます。

  • 鼻緒から紐を通していきます。鼻緒の二つの穴に通していきます。この時紐の長さは同じにします。
  • 2本の紐を各々くるぶしと土踏まずの穴に通します。ソール上面から底に対して通していきます
  • 通した紐を内側に通して踵がわへ回します
  • 踵から持ってきた紐を鼻緒紐に巻き込んで足の甲側へ持っていく
  • 足の甲で蝶々結びをして完成

くるぶし、土踏まず部分の巻き込み

この巻き込みがポイントとなります。
紐を固定するとずれなくなるので、自分に合った部分で巻き込みをしてください。
複雑なので、写真を参考にしてください。

実際にワラーチで走ってみる

初めにワラーチに特別なトレーニングは必要か?
実際走ってみるとわかるが特別なトレーニングは一切いらないです。

地面の衝撃もダイレクトに伝わってきて、それと連動して足裏や膝腰への衝撃を感じながら走ることができます。
自分の身体と対話しながら走る、とはこういうことだろうと体験することができます。

舗装路と砂利道、芝生の上など足裏が受ける感覚はまるで違う、と新たな発見もあります。
そんなことを感じながら走れるのもワラーチの魅力です。

注意点は走りはじめ数日はセーブして走ることです。
気持ちが良いのでどんどん距離を走ってしまうのですが、身体が慣れてないので、次の日はふくらはぎがパンパンに張ってしまい、想像以上に疲労していることに気づかされます。

一方で、ここ数年悩まされていた腰の痛みは発生せず。踵着地(ヒールストライク)も解消できます。
そもそも踵で着地するなんて痛すぎで無理です。

ふくらはぎの張りも数日経てば治ってします。
おそらく走りがまだアジャストできてなかったんだろうと推察できる。
トータルでは、身体への負担は少なくなっていることを感じられました。

まとめ

まとめです。

  • 人間はもともとは裸足で走るようにデザインされている
  • ワラーチを作るのに必要なのは、ビブラムソールとパラコード
  • 体全体への負担は軽減できる。腰の痛みがなくなった!

ワラーチで走ってみて感じるのは、人間本来の走り方を取り戻せばシューズなんていらないということです。
もともと備わった体の機能を十二分に活用すれば、 体への負担の少ない理想的な走り方ができるということです。
今のような厚い時期には、足元が涼しく大変気持ち良く走ることもできます。

長い距離を走ると体に痛みが出る人は、もしかしたら走り方が良くないのかもしれないです。
そんな人は一体何を試してみるのもいかがでしょうか。

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