読書大好きな管理人です。
今回は、前から好きな研究者である脳研究者・池谷裕二さんの子育てについての奮闘記(?)を紹介したいと思います。
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: クレヨンハウス
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: 単行本
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自分も3歳児の子どもがいる父親として、書いていることはなるほどと共感できることや知らなかったことが多かったです。
日々の子育ては思い通りに行かなくなることもあるけれど、本書を読んでこれまでとは違った視点で接することができるようになれるかなと思います。
目次
池谷さんの本との出逢い
池谷裕二さんの書籍に初めて出会ったのは「進化しすぎた脳」でした。
進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/19
- メディア: 新書
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最新の脳科学について、中高生への講義という形で進んでいく本書。
池谷さんの書籍ですごいと思うのは、最先端の難しい内容を日常生活の話題と関連させて簡易に記述されていること。
そのため、すごく難しいであろう脳科学の話題が身近になるところです。
この本を読んで池谷さんにはまってしまい著作を一通り読んできました。
先程の本に加えて、「受験脳の作り方」も記憶のメカニズムを中心に学習するときに役立てるのでおすすめです。
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/11/28
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 152回
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子育てについて書いた!
そんな池谷さんの本ですが、近年はエピソードが似たものが増えていて離れていたけれど、本屋にふと立ち寄ったところ
池谷さん自身の娘さんの子育てを通したエッセイが平積みになってました。
池谷さんの著作、かつ、小さい子を持つ父親としてこれは読まないと!!と思い即購入しました。
内容は著者が自分の娘さんの4歳までの成を通して脳研究者らしく日々の観察と脳の発達と機能の原理から分析して、子育てのコツとして紹介している本書。
全体を通して伝わってくるのは、著者の娘さんに対する愛情。
本のスタイルは「日々の観察と脳科学のトピックをつなげる」と変わらないのだけれど、対象が自分の娘さんであることもあって愛情をもった観察・気づきになっているところが違うところかな、と。
子どもへの愛情
本書のはじめ、子どもが生まれたときの池谷さんの喜びあふれる描写がよいです。
喜びだけではなく脳科学的になぜなのか?(オキシトシンが発生するから)につなげているのはさすが。
自分も日々の子育てで忘れてしまっていた感情を思い出させてもらいました。
子どもの脳はサルと同じ?
一つ印象的だったエピソードはこちら。
子どもの脳はどちらかと言うとサルなどど同じで、人間としてはまだ未熟な状態。
では人間の脳とはどういったものかというと「曖昧さを許容すること」なのだとか。
鶏は3歩歩くとすぐに忘れてしまう。というのは忘れてしまうのではなくて、「正確に覚えていて」ちょっとでも異なると同一と認識できないからだとか。
曖昧なことは良いことだと知って、典型的なO型な自分も少しホッとしました。
成長を楽しもう
子供の脳はすごい勢いで変わっていて昨日と今日の脳はぜんぜん違うとのこと。
本書を読んで、ともすると毎日の忙しさで雑になっていた自分。
これまで以上に一日一日を大切に接してあげたいと思いました。
子育てに対して悩むところもあったところで、いいタイミングで出会うことができた本でした。