こんにちわふぉとらだです。
愛用しているマイクロフォーサーズ。気に入っているのですがどうしても越えられない壁を感じていました。
本日紹介するソフトウェアはその壁を越える画期的なものでした。
実際に使ってみての感想も紹介したいと思います。
目次
マイクロフォーサーズを愛用しているわけ
各社からフルサイズミラーレスが発売されていますが、私はマイクロフォーサーズを愛用してます。
その理由は大きく3つあります。
レンズを含めたトータルの重量が軽い
1番の理由は、カメラとレンズを含めた重量がフルサイズに比べて圧倒的に軽いことです。
最近始めた野鳥撮影で利用している300mmレンズは1.2kg
35mm換算ですと600mmとなりますが、同じ焦点距離のレンズをフルサイズで導入しようとすると、2kgは超えてきます。
カメラを含めたトータルのパッケージングで2/3から半分になるのはかなり負担感が違います。
私の場合、一箇所に留まるわけではなく移動しながらの撮影スタイルなので、持ち運ぶ重量が少なくなるのは大変嬉しいです。
手ぶれ補正の効きもかなり高い
手ぶれ補正に定評があるのもはマイクロフォーサーズの特徴です。
LUMIX G9 PROは6.5段分の5軸手ブレ補正を有しています。ボディ内手ぶれ補正なのでレンズに手ぶれ補正機能がなくても強力な補正効果を得ることができます。
私が持っているLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S. H-ES12060だと、ボディのセンサーシフト手ぶれ補正とのシンクロするDual I.S.2に対応しています。
被写体深度が深いのはむしろメリット
被写体深度とはピントの合う範囲のことです。
ボケ感を出す写真を取りたければ大口径のレンズを使い被写体深度を浅くすることが必要です。
センサーサイズの小さいマイクロフォーサーズであるとボケ感を出すのはフルサイズに比べると難しいと言われています。
f値の小さいレンズで撮ったボケ感のある写真は、一眼レフで写真を撮ることの醍醐味ではあることは確かです。
一方、被写体深度が深い、とはピントの合う範囲が広いということなので、望遠レンズを使った撮影の場合はむしろメリットの方が大きいのではないかと考えています。
望遠レンズ(換算300mm)だとマイクロフォーサーズでもここまでぼける。
マイクロフォーサーズ唯一の弱点は高感度が弱いこと
そんなマイクロフォーサーズも唯一克服できない弱点は高感度撮影に弱いこと。
晴れた日の撮影環境であればフルサイズと遜色ない写真を撮ることは可能ですが、 日陰や夕方・夜など光量が少ない環境であると途端に高感度撮影に弱いところが露呈されます。
体験的にISO 1600で厳しく、2000を超えると鑑賞には耐えられないなぁと思っていました。
特に動きものを撮るようになってからは、シャッタースピードを稼がなくてはいけなく、どうしてもISO感度を上げざるを得ない状況が多くなります。
フルサイズ購入か、と頭の片隅によぎり始めた時にひとつのソフトウェアを見つけました。
マイクロフォーサーズの救世主となるDxO PureRaw
そのソフトウェアとはDxOから出ているRaw加工ソフトです。
DxOはフランスの会社で、カメラ評価を行っています。画像編集用のソフトウェアも販売しています。
そのDxOがRawファイルのノイズ除去やレンズ補正をしてくれるソフトウェアを提供しています。
ポイントはAI技術を使って、ディテールの保持とノイズ除去の最適なバランスを見つけてくれるDeepPRIME テクノロジー。
特にノイズ除去がすごいという評判のため私も使ってみることにしました。
体験版も用意されており30日間お試しで利用することもできます。
DxO PureRawの使い方
使い方は簡単です。
まずはソフトウェアを起動すると、以下の画面が表示されます。
処理したい画像をDxO PureRawにドラッグ&ドロップしてあげます。
Lightroom から直接ドラッグ&ドロップできるので簡単です。
次に加工方法が選択できるのでお好みのものを選択します。
処理完了すると後処理の選択画面となります。
ここにエクスポートを選択すると次にエクスポート先を聞かれるので、Lightroomを選択してあげます。
Lightroom を選択するとLightroomの読み込み画面が表示されて取り込むことが可能となります。
取り込んだファイルは撮影日時が同一なのでグリッド表示で横並びになるので比較するのも用意です。
処理結果
処理結果の効果をお見せします。
元ファイルはISO1600の画像。ノイズがかなり乗っていたが、加工後のファイルは雀のディテールがかなり復活しているのがわかると思います。
体感的に1段分は向上するのではないでしょうか。
次の写真は同じ写真を加工方法を変えたものです。DeepPrimeがいちばん補正効果が大き位ですね。
唯一のデメリットは処理時間かかること
デメリットについても紹介します。
M 1 Mac で行なった際に1枚約30秒程度処理に時間が掛かりました。
大量の画像を処理するのは現実的ではないので渾身の一枚と思えるものに関して処理をかけるというのが良いのではないかと思います。
まとめ
最後にまとめです
- DxO PureRawマイクロフォーサーズ唯一のデメリットである高感度撮影を改善できる
- 使い方は直感的でわかりやすい
- 加工後の写真はディテールが劇的に改善する
- 処理時間はかかることが唯一のデメリット。処理をするのは厳選した方が良い
野鳥やスポーツ撮影などをする時には機動力が重要。トータルのパッケージがコンパクトであるマイクロフォーサーズの大きなメリットです。
一方で、鳥撮影はシャッタースピードを上げることが必要なので、どうしてもISO感度が上がりざらついた写真となっていました。
高感度撮影だけは如何ともし難いなと感じ始めていましたが、DxO PureRawを使うことでまだまだマイクロフォーサーズで十分やっていけると思い直してます。
フルサイズを導入するのはまだ先で良いですし、何より撮影機会を増やしてまずはスキルアップを目指していきたいと思います。